チェンバロのコンサート - 会場選び
 ◇会場の向き不向き

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「楽器の設備の無い場所でもコンサートが可能」
「大掛かりなセッティングは不要」
「音が小さい」
 ... といった楽器の特性を考慮して、選んでみて下さい。

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いままでに行った会場は...

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コンサートホール  音響の良いホールでしたら500名を越える規模のホールでも十分に響きます。ピアノとチェンバロを2台並べて、同じ曲を聞き比べ、というのも面白い企画です。

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学校の施設  ・体育館(雨が降ると屋根の音が...) ・音楽室(身近に体感できます) 児童数が多い場合、100名〜150名ていどの人数に分けてもらってのコンサートが良いです。

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福祉関係の施設  たいてい共有の広間がありますのでスペース的な問題はありません。

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ホーム・コンサート  20〜30名が入れるくらいの部屋があれば可能です。

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ロビー等  イベント会場や病院のロビー等は、一般の通り抜けの方々との兼ね合いさえクリア出来れば可能です。事務系の電話の音や、場内アナウンスが頻繁に流れる場所はコンサートに不向きです。

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山小屋  実に素敵なセッティングです。普段からコンサートが出来ないのが残念なくらいですが、チェンバロにとっては楽器を運べる利点が最高にマッチします。

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レストラン(ホテル)  広さ的に、テーブル席で50名を越えると、音が聞こえにくくなります。また、食事の後などで、食器類を片づけたり、洗い場の音が聞こえたりすると、コンサートとしてはつらくなります。冷蔵庫などのモーターの音ていどでも、チェンバロの響きには×です。

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教会  文句無しに良いです。

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お寺  本堂など、実に良いです。ローソクの光の中でのバッハなど最高です。

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和風の屋敷、蔵 なども、とても良い会場となります。

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楽器や音楽の特性上、ワインとチーズなどと共に楽しむコンサートは好評です。
 ◇楽器の搬入

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楽器の重さは90Kg程度。最小で、大人2名で運べます(3名がベスト)階段で何階も上に運ぶのは、ちょっとツライかな〜(5人がかりで4階が現在の最高地点)

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エレベータ、部屋の入口など。
楽器の大きさは、奥行き2m20cm、幅90cm、厚み30cm(足ははずして運びます) 狭くて曲がりくねった廊下や階段などは要注意。
エレベーターは、室内の高さが2m20cm以上あれば、楽器を立てて乗せられます。

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楽器はワンボックス・ワゴン車で会場まで運びます。搬入口などの確保をお願いします。
 ◇会場の選定

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チェンバロは、音量の少ない楽器です。集中して聞いていると、かなりやかましく聞こえますが、実際の音量はギター程度のものです。もともと、宮廷の広間など、少人数で楽しむものだったのです。

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広さとしては、50人〜100人程度がベストかと思います。天井は高ければ高いほど音は良く響きます(これはすべての楽器に共通です)

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可能な範囲で、空調などの雑音の無い場所がベストです。春秋の季節が良いですね。もちろん、建物の外の騒音は、演奏を楽しむためにはきびしいものがあります。

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ホーム・コンサートなどの場合は、ほとんど問題はありません。やはり家庭用の楽器(室内楽)ということでしょうか。

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野外の会場は、ほとんど不可能に近いです。(一度やりましたが)天候(雨や日光)対策、そしてPAによる音の拡声などが必要でした。周りの騒音も問題となります。
 ◇コンサート前の準備時間

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チェンバロは、室温・湿度によって、とても音程が狂います。(運搬による狂いはあまりありません) 出来る限り一定の空調環境をお願いします。

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搬入後、30分〜1時間ほど楽器を放置します。その後、調律に15分〜20分ほど時間が必要なので、貸しホール等の場合は、搬入から客入れまでに最低で1時間の余裕をください。

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