講演 「カルチャー&ライフ」 音楽と共に明日の豊かな生活を

テーマ@ 「心と響き」

〜 自閉の子供の心が私たちに伝えるメッセージ 〜


 ◇主な内容

福祉施設で行われるコンサート曲目を中心とした演奏と、障害を持つ子供たちの感性についてお話します。

 ♪聞き比べの実験

同じ作品を異なる弾き方で演奏してみましょう。表現とは、曲よりも演奏者に拠るところが大きいことがわかります。あなたは純粋好みの自閉派かな?

 
 §トピック  音による「語りかけ」

万能薬とも言われるモーツァルト。程度の差はあっても、自閉症の方々は一様にモーツァルトの音楽を拒否します。なぜなのでしょうか? この研究を十数年にわたって続けた成果をお聞きください。この問題は、仕事場や生活の中で精神的に悩む人々が急増している現在社会に直結します。

自閉症の方々は芸術を愛します。鑑賞する、というようなものではなく、芸術の中にスッポリとはまってしまいます。バッハやベートーヴェンの作品において、驚くほどの集中力を発揮します。

 耳をふさぐゼスチャーは「音嫌い」ではない

モーツァルトの音楽の偉大さについては疑問の余地もありませんが、そのどこに自閉症の人は拒否反応を示すのでしょうか? それは、目まぐるしく変わる表現です。軽快に、絶妙に、次々に話題が飛び出し、聴く人を飽きさせない話法....

自閉症の研究は、そのまま今の社会に役立つものです。心の病を治すのに有効なのは、語り口の安定した芸術です。これは音楽だけではなく、色も、言葉も、食べ物も.....

このレクチャーコンサートの吟味された響きをきっかけに、心が安定する生活を始めてみてください。

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