講演 「カルチャー&ライフ」 音楽と共に明日の豊かな生活を

テーマA 「言葉と音楽」

〜 あなたの気持ちは正しく伝わっていますか 〜


 ◇主な内容

教育機関(主に小中学校)で行われるコンサート曲目を中心とした演奏と、耳から入る音を意識することの重要性についてお話します。

 ♪作曲家の意図を考える実験

様々なタイプの作品を演奏してみましょう。作者はこの響きで何を伝えようと考えたのでしょう? 聞きなれた曲であっても「なるほど!」です。

  
 §トピック  子供は耳も感性も良い

普段、当たり前に話し、聞いている“言葉”。「言葉って何だろう?」こんな素朴な疑問から授業は始まります。伝える手段としての言葉。これを「伝える方法」、「伝える内容」、「伝わる理由」という順序で考えていきます。

国語教育の重要性、それは人間力の育成に直結することです。そのためには、考える力と受け取る力、知力と感性の双方が必要です。国語の授業に音楽の要素を取り入れること。それは耳を使うきっかけになるからです。

 音は何を伝えているの?

耳を使う..... 音楽であっても、言葉であっても、そこには意味とは別の“気持ち”が聞こえています。意識の深いところで、「楽しい」、「悲しい」、「怖い」、「優しい」など、相手の“気持ち”を受け取っています。子供たちへの国語の授業で重要なことは、自分が話しをする立場となったときに、それを意識できるかどうかです。

自分が受け取ることの出来る“気持ちとしての声”を、自分が伝える立場のときに表現することができるのか。自分の気持ちを正確に伝えたい、そのときに“耳を使う”必要があります。子供たちへの授業では最後に課題を出します。〔話した内容と違う感情が,相手に伝わってしまった経験はないかな?〕

 日本語は美しい言葉

「それには触らないでね。大事なものだから」と言うべきところを「さわるな!」と、一言で済ましてしまう。本人は、決して怒っているつもりはないのに、言われた人は怒られたと思う。気持ちは声の響きで伝わります。言葉は音楽と同じに伝わるものなのです。

言葉には、音楽と同じ「強弱」、「高低」、「早い遅い」、「間」(休符)、等があります。声に頼らないメールのやりとりが当たり前となったいま、文字列からの感情交換が課題となります。音楽家が楽譜の音符から美しさを引き出すように、日本語の美しさを認識したいものです。


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