《ロマン派は名曲の宝庫》
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《ロマン派の超名曲に浸る一夜》
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《文学と音楽が交わる時》 ロマン派とはラテン語圏主体の芸術からの脱却です。文学的な要素を全面に取り入れた音楽で、ゲーテ、ハイネらのドイツ文学、詩から受けた影響が大きいのです。また、周辺諸国への民族主義としても影響を及ぼしました。規模の大きなオペラなど、誇大な表現も特徴と言えます |
ロマン派の時代背景 社会的な基盤、民衆の意識、産業の発達。時代は近代へと進みつつあった。音楽も例外ではない。この時代、進歩的なものと保守的なもの、など様々な分野で2局化が進む。メンデルスゾーン、シューマンなどのような小曲が愛好され、一方ではワーグナー、マーラーなどの膨大化が進む。ほんの一握りの人にしか理解されないような専門的で高踏的な曲と、誰にでもすぐに口ずさめるような娯楽的なもの。国民主義と不偏的音楽。表題音楽と絶対音楽。すべてにおいて伝統と革新のはげしく入り交じった時代である。 |
産業革命 1769年にイギリスで起こった産業革命は、あらゆる分野に影響を及ぼした。新しい技術の開発合戦は、進歩的な思想と保守的な思想の対立を産み出した。まず、それまでの「一部の強力な支配層によってすべてが統一され指導される」社会構造が崩れてきた。つまり、宮廷や貴族、または教会などが主導権を握ってきた時代が終わる。このことは1776年のアメリカ独立、1789年のフランス革命などによりヨーロッパの全土へその波紋を広げることになる。 芸術創作意義の変化 十九世紀において見逃してはならないものの一つに自然科学の発達があげられる。それ以前の学問と言えば、たとえば時代の最先端を行くべき医学などでさえも、迷信や宗教的、または魔術的な要素さえも含んでいたが、科学的な理論と観察、情報の蓄積と分析などの高度な発展に伴い、近代的な学問へと変化を遂げた。これらは実証主義と言われる進歩的な思想を育てたが、それに伴い文学、美術、音楽などの芸術の分野でも様々な変化が起こる。 国民主義と個人主義 ヨーロッパ各国における国家統一の気運。国力伸張の要請は、国民主義を著しく発展させることとなる。 ロマンティックな時代 . . . . . 実は、ロマン派を時代分けするにあたっては2つの意見が対立している。ひとつは、古典派からロマン派までをひっくるめて一つの時代と考える方法で、ウィーンにおけるモーツァルトからベートーヴェンなどをもロマン派の音楽へ(バロックやロココから)移行する時代としてしまうもの。たしかに、古典派もロマン派も表現方法の違いこそ有れ、形式感に関しては統一されたものがある。 |